動画で教養!【文学】編。夏目漱石、三島由紀夫、芥川龍之介を一挙読み! オリラジ中田敦彦のYouTube大学
文学はカッコいい!面白い! そう思わせてくれるのがこの動画! ただあらすじがわかるだけじゃない。ストーリーと、作家の人間性や面白さの秘密がギュッと濃縮されている。あっちゃんの熱弁解釈に、いつの間にかのめり込んでしまうかも……
中田敦彦のYouTube大学 2019/06/21 公開動画より引用
▇ 今日の紹介動画-1 ▇
【文学シリーズが始動】第一弾は夏目漱石「こころ」前編!中田敦彦の世界一分かりやすくて面白いエクストリーム文学!累計発行部数700万部超えの不朽の名作を独自解説
中田敦彦のYouTube大学 2019/06/21 に公開動画
「こころ」に描かれた、時代変化への戸惑いと決着を知る
「こころ」は、“先生”がなぜ自殺したかを問う作品だ。このテーマを探るようにあっちゃんが、今風口調の寸劇で紹介していく。
実は「登場人物の心理が分からない」と言われているこの作品。その部分を掘り下げ、あっちゃんは漱石が過ぎ去りし明治時代へのケリをつけたという見解を語っている(後編動画)。
この「こころ」の最も面白いところは、現代の人が読んで理解できないという現象が一番面白いんです。
かつて侍が切腹していたのはなんでかというのを、すでにもう我々日本人は誰も理解ができない。キョトンとしてる。乃木希典の殉死、衝撃的でしょ。
封建的道徳思考の明治時代が終わり、大正時代は西洋的個人主義観念が広まりつつあった。
この2つの価値観の間での揺らぎを理解してこそ、“先生”の真意が見えてくると言うのだ。ぜひ再読して確かめてみたい。
「こころ」後編動画はコチラ▼
【文学】夏目漱石「こころ」後編!中田が名作文学の面白さを徹底分析!たった30分で「こころ」の魅力の全てが丸わかり - YouTube
▇ 今日の紹介動画-2 ▇
【文学】三島由紀夫の自伝的小説「仮面の告白」前編!センセーショナルすぎる名作文学を中田が徹底解説!
中田敦彦のYouTube大学 2019/06/23 に公開動画
BL? 同性愛苦悩小説「仮面の紅白」の衝撃とは
「仮面の告白」は同性愛の苦悩を描いた作品。BLブームで一大ジャンルに引き上げられた「同性愛」ものだが、少し前までこのジャンルは超マイノリティだった。
ましてや三島の時代に取り上げるなど超絶御法度。そんな時代に自伝小説として発表した三島由紀夫の凄まじさ。
内容の衝撃度もさることながら、動画でラストの一文を紹介され、白猫サティは衝撃を受けた。そして今この瞬間に読みたくなり、すぐさま近所の有隣堂へ駆け込んだ。
最初の一文、ラストの一文が秀逸だと、作品の印象が鮮烈になる。「仮面の告白」のラストにも震えた。動画のきっかけがなければ、この作品は未読、感動とは出会えていない。
「仮面の告白」後編動画はコチラ▼
【文学】三島由紀夫の自伝的小説「仮面の告白」後編!世界が認めた衝撃のラストシーンとは? - YouTube
▇ 今日の紹介動画-3 ▇
【文学】芥川龍之介「羅生門」完全版!さらに「鼻/地獄変/西方の人」など人気作も一挙解説!人間の醜さと闇を生涯のテーマにした芥川龍之介の全てが明らかに!
中田敦彦のYouTube大学 2019/06/29 公開動画
芥川龍之介の苦悩と魅力を一挙に語る
次は、芥川龍之介。夏目漱石と並んで教科書でお馴染みの作家だ。作品の説明に入るとき、あっちゃんは舞台の時代背景をまず語る。これは物語をイメージするのに非常に重要。
あっちゃん、さすがプロの寸劇語り。面白さに惹かれ、作品世界にすんなり入れる。
そして「羅生門」「鼻」「地獄変」「西方の人」のあっちゃん的解釈を聞きながら、芥川がどんな作家だったかにちょっと胸を痛めるのだ。こういうのが、お笑い的トークで展開するのだから凄い。
本屋で、本をペラペラしてみる楽しさを
文学は人それぞれの解釈がある。だからあっちゃんと同じ見解じゃなくてもいい。動画はあくまで導入部だ。自分で読んでどう感じるかの楽しみは残されている。
書籍離れが著しい昨今、これを機会に本屋に出掛けてみてももいいんじゃないかな。本屋には、便利なAmazonとはまた違った魅力があるのだから。
(C) 2019 shironekosatie All Rights Reserved.
動画で教養! 【日本史編】地味な鎌倉時代が熱くなる! オリラジ中田敦彦のYouTube大学
「OO時代はこんな感じ!」と、ズバッと熱く語るあっちゃんの日本史講義。今日紹介する動画は、鎌倉時代編。あっちゃん視点の面白さで、地味な鎌倉時代がセンセーショナルになる体験を、ぜひどうぞ。
▇今日の紹介動画-1 ▇
【日本史第3弾】鎌倉~室町時代前編!中田敦彦のエクストリーム授業!源頼朝VS義経・北条氏の執権政治・モンゴル帝国の襲来
中田敦彦YouTube大学 2019/05/24公開動画
心が躍る人物は必ずいる。すると歴史は面白くなる
鎌倉時代は日本で初めて武士が誕生した時代だ。にも関わらず、ファーストサムライ・源頼朝の影は薄い。死因さえ不明なほどの不人気ぶり。でも妻であるファーストレディ・北条政子は凄かった。
序盤でそう語り始めるあっちゃんが、ここから鎌倉時代の魅力を一気に繰りだす。
まずは承久の乱。日本初の朝廷VS武士の争いだ。自ら賊退治した豪傑・後鳥羽上皇を討ち破ったのは、尼将軍のあだ名を持つアマゾネスばりの北条政子。
あっちゃんはこの政子だからこそ、尼将軍の本領発揮・かの歴史的名演説が生まれたと熱く語る。
このようにキャラクターを掘り下げる見方によって、面白さが何倍にも膨らむ講義が展開するのだ。
元寇の恐ろしさをダイナミックに捉えるなら、まず世界史を知れ!
鎌倉時代最大の危機といえば元寇。大モンゴル帝国による日本侵略 だ。
最強の敵だよ、あのモンゴル帝国だよ。元寇とかってね、さら~っとかわしてたじゃないですか。でも世界史を知ってから元寇を知ると、もう絶体絶命なの。
チンギス・ハンって奴がとんでもないモンスターだから、世界史上でもキングオブモンスターって言ってもいいぐらい。
中田敦彦YouTube大学 2019/05/25公開動画より引用 暴風雨で敵方の船が沈んだ様子を語る
暴風雨の神風、日本不敗説で決着
「さあ、モンゴルが襲ってくるぞ!」と盛り上がったところで、鎌倉時代前半動画は終了する。動画投稿日に観ていれば、早く続きが知りたくて仕方ないといったところ。
でもTV番組のように1週間待たされることもなく、大体翌日には次の動画が上がる。このペースで楽しみながら、歴史の流れをどんどん吸収していけるのだ。
後半動画(紹介動画-2)では、いよいよ2度にわたるモンゴル襲来の様子が語られる。1度目は3万人、2度目は14万人規模の兵上陸だ。恐ろしさも被害も尋常じゃない。
奇跡の暴風雨・神風のおかげで勝利するくだりは、歴史的解釈が進んだ今とはちょっとニュアンスが違うかも知れない。だが時代を学ぶきっかけとしては最高の講義である。
▇今日の紹介動画-2 ▇
【日本史第4弾】鎌倉時代の終焉! 日本VSモンゴル帝国決着・伝統文化の発展・NEW仏教SIX
中田敦彦YouTube大学 2019/05/25公開動画
目からウロコ! 庶民ターゲットの【NEW仏教SIX】一大ブーム!
鎌倉時代のもう一つの着目点は、カルチャー・仏教だと言うあっちゃん。奈良時代、仏教は政治と密接に繋がっていた。平安時代に桓武天皇が仏教を政治から切り離し、山にこもって厳しい修行をする密教が主流となる。
ただ、修行に時間を費やせるのは金持ちだけだ。庶民は生活に追われ、そんな余裕はどこにもない。庶民は仏に救われないと悲観ムードが蔓延する中、そこに切り込んだのが法然・親鸞・一遍・日蓮・栄西・道元の【NEW仏教SIX】(あっちゃん命名)である。
教科書読むときとか、法然が浄土宗、親鸞が浄土真宗、一遍が・・・、みたいな感じで誰々が何宗っていうのを機械的に覚えさせられたことないですか?
これが日本史のいっちばん嫌なところで、そんなの覚えなくていいっす! (中略)
逆に、その6人って何を考えてたのか、どうしてそんな行動してたのっていう、キャラクターを見つめた方が絶対面白い。
お金も時間もないアナタ、ただ唱えるだけで救われます
「修行はしなくていい」という仏教6人僧の特徴を、あっちゃんはシンプルに分類する。
法然・親鸞・一遍・日蓮は、念仏を唱えるだけで救われるという“唱える派”。
そして栄西・道元は、座るだけでOKの“座禅派”だ。
6人僧のこの超簡単な教えは、民衆の心を鷲づかみにしていった。あっちゃんは現代の「ただ聞き流すだけの英会話」みたく心揺さぶられると話しているが、まさにその通り。ハードルの低さが魅力なのは今も昔も変わらない。
講義動画でイメージが膨らむと、面白さに拍車がかかる。映像を想像してしまうので、時代のムードがしっかり頭に定着する感じだ。
最終回がこないドラマのように歴史は続く
元寇の大混乱を乗り越えた後、幕府は鎌倉から室町に移行する。ここで何が起こったのか。後醍醐天皇、楠木正成、足利尊氏。鎌倉時代の終焉を彩るこの人物たちを、ドラマチックにセンセーショナルに感じたいなら、ぜひ動画の続きをご覧あれ。
【日本史第5弾】鎌倉〜室町時代完結編!足利尊氏vs後醍醐天皇・芸術芸能の発展・母の愛が日本を揺るがす大事件「応仁の乱」・そしてついに戦国時代へ - YouTube
(C) 2019 shironekosatie All Rights Reserved.
動画で教養! スティーブ・ジョブズが世界を変えたって何? オリラジ中田敦彦のYouTube大学
知識・教養ジャンルこそ、わかりやすい動画解説がありがたいもの。面白く語ってくれれば、見飽きたTV番組よりも刺激的で楽しめる。そんな教養系動画の中から、ご存じオリラジあっちゃんの「中田敦彦のYouTube大学」を紹介する。はまりすぎ、ご注意!
▇今日の紹介動画-1 ▇
【偉人伝】スティーブ・ジョブズ前編! 世界を変えた天才の大胆な行動力とデザインへのこだわりから成功の秘密を学ぶ!アップルの偉業はWスティーブのおかげ!?
▲中田敦彦のYouTube大学 2019/06/12公開動画より
質・量共に驚愕の投稿! 毎日が刺激的・特別授業気分
オリラジのあっちゃんこと中田敦彦が、YouTuberとして幅広い教養としゃべくりを生かしたガチ教養講座を開いている。それが「中田敦彦のYouTube大学」チャンネルだ。
日本史・世界史から偉人伝まで、チャンネル開設の4月から約2ヶ月、70本近い動画をアップ。濃い中身の動画をほぼほぼ毎日投稿?と、目を疑いたくなる充実ぶり。
笑いまくって確実に教養が身につくお得感だ。YouTubeに感謝、あっちゃんに感謝である。
あっちゃん流に語る、世界を変えたスティーブ・ジョブズ
今日紹介する講義動画は、「偉人伝・スティーブ・ジョブズ」。ジョブズのことを知っていても知らなくても、とにかくあっちゃんの講義動画を観て欲しい。
前編・後編それぞれ約20分弱、駆け足で全体像を知る流れである。コント並みの身振り手振り、印象的な話術で、知識がスルスル入ってくる。
前半(紹介動画-1)は、Apple Computer設立とAppleⅡ発表までが語られる。ジョブズとウォズニアックの関係を、のび太とドラえもんに例えているのが衝撃的(笑)。おバカっぽい声真似の、ジョブズとウォズニアックは必見だ。
世界観がわかる大切さ。細かいことは後でいい
ジョブズが何を成し遂げたのか、当時のテクノロジーはどうだったのか。
本を何冊も読めばわかるだろうけど、まず 知りたいのは「どんな人が、なぜ、何をしたのか」という概論だ。人間性や世界観に惹かれなければ、興味もわかない。
あっちゃんはそこをうまく突いてくる。ジョブズのやんちゃな我がままぶりや、初めてウォズニアックと組み立てた電話ハッキングデバイスのことなど、印象的エピソードをさらに笑いに落とし込む。
(電話ハッキングデバイスを使って)ローマ法王にかけたんですって。面白くない?
YouTuberだったらムチャクチャ再生数凄そうだよね。
ローマ法王にTELしてみた、みたいな。
▲中田敦彦のYouTube大学 2019/06/12公開動画より引用 大きな身振りで手振りで熱弁するあっちゃん
ジョブズの偉大さをイメージし、本を読みたくなるきっかけづくり
後編(紹介動画-2)は、いよいよ馴染みの深いiMac以降の話しに移る。パソコンを生みだし、さらに音楽や映画、情報をどこにでも持ち歩けるまで進化させたジョブズの偉業を、あっちゃんがドラマチックに語っていく。
そしてジョブズを「UIとデザインの鬼」と評した話しに、ちゃんと本を読み直したくなってしまった。
秀逸な講義は、話しを聞いた後に生きてくる。本を読んだり深く調べてみたいとか、もっと知りたい欲求に繋げてくれるものなのだ。
感動のラスト。あっちゃんの話術と落とし込みに脱帽
Appleユーザーの白猫サティは、あっちゃんからPages、Keynoteのアプリ名が出てきたことも嬉しかった。実用的でインスピレーションをかき立てるアプリは、ジョブズの一貫した思想に基づいているからだ。
最後に、あっちゃんの〆の言葉 をテキストでも紹介しておきたい。
ジョブズの遺した物を、我々は使って生きていける幸福を今、味わってるよね。
何もかも(GUIやPCのデジタルハブ化、iPhoneなど)がなかったのに、もう何もかもがある世代なんだ俺たちは。
そんな恵まれた時代に俺たちは何を作っていく? 俺たちは一体何をそこから、楽しみとか喜びとかを作っていくのか。
ワクワクして僕は生きていきたいなと思いますし、観てる人の中から第2、第3のウォズニアック、ジョブズが出てくるんじゃないかと期待しております。
▇今日の紹介動画-2 ▇
【偉人伝】スティーブ・ジョブズ後編! 天才経営者が常に大切にしていたマインドとは?
▲中田敦彦のYouTube大学 2019/06/13公開動画より
*動画の中ではGUIとマウスをMacintoshに実装したように聞こえているが、実装はLisa。Macintoshに関わるのはその後(白猫サティ)。
(C) 2019 shironekosatie All Rights Reserved.